韓国テレコム、新規3Gプランの販売を停止へ――レガシーネットワーク移行の準備進む

2026-11-03 | news
韓国最大手通信事業者の韓国テレコム(KT)は、従来の3Gネットワークに対する新規サービス提供を停止する方針を正式に発表した。これは、次世代通信規格への移行を加速させる一環として、老朽化した3Gインフラの段階的な廃止とそれに伴う顧客移行を円滑に進める目的がある。

技術的背景として、3G(第3世代移動通信システム)は2000年代中盤以降、モバイルデータ通信の普及を支えてきたが、通信速度や容量の観点では4Gや5Gに劣るため、モバイルネットワークの主力インフラとしては時代遅れとなっている。KTの3Gサービスは主にWCDMA方式を採用しており、最大通信速度は理論値で数Mbps程度に限られるため、動画ストリーミングや大容量ファイル転送を多用する現代のユーザー需要には対応困難である。

今回の新規3Gプラン販売停止は、旧世代ネットワークの運用コスト削減、周波数資源の再配置、そして5Gネットワーク拡張のためのインフラ強化と密接に関連している。韓国では5Gサービスが全国的に整備され、超高速・低遅延の通信環境が実現していることから、3Gユーザーのモバイル環境をより高性能な4G/5Gへと移行させることが戦略目標である。

インフラ面では、韓国テレコムは既に3G基地局の一部を撤去し、対応周波数帯を5G用に転用する作業を進めている。これにより、5Gネットワークのカバレッジとサービス品質の向上が見込まれている。加えて、端末メーカーやサービス提供事業者とも連携し、3G契約者がスムーズに最新通信機能を利用可能な端末へと移行できるよう促している。これにはSIMカードの再発行やユーザーサポート体制の強化も含まれている。

市場への影響としては、3Gサービス利用者の移行に伴い、音声通話やSMSといった旧来型通信サービスは縮小傾向が加速する見込みである。一方で、高速データ通信を利用したストリーミング、クラウドサービス、IoT向け通信といった次世代領域がさらに活性化し、韓国のデジタルサービス市場は進化を続けると予測される。

総じて、韓国テレコムの今回の3G新規プラン販売停止は、通信インフラの世代交代を象徴する重要な施策であり、同社の競争力強化および国内通信市場の高度化に寄与するものと評価される。今後もレガシーネットワークの段階的廃止に伴うサービス改善や、新たな通信技術の普及に注目が集まる。

← ホームに戻る